玉千代のお稽古ぶろぐ

横浜で芸者見習いをしております、玉千代です。お稽古のことやプライベートなことまで、いろいろ書いていこうと思います。

復興小唄 濱自慢

こんにちは!

芸者見習い中の玉千代です♪

 

私は今、「濱自慢」という踊りをお稽古中です。

この唄は横浜のことを唄っています。「濱」はヨコハマの濱ですね。

横浜花柳界を始め、地域の人々に親しまれてきました。 

 

この濱自慢ですが、「復興小唄」と呼ばれております。

実は、この小唄の誕生には一つのドラマがあったのです。

 

 

小唄「濱自慢」が作られた理由とは? 

濱自慢は、三渓園でお馴染みの原三渓さんが作られました。

 

www.sankeien.or.jp

 

原さんは、横浜で絹の貿易をし富を築かれた実業家でした。

また、美術品収集家としても知られており、自らも絵を嗜んでおられたそうです。

 

三渓園では原さんが各地から集めた建物や、直筆の書画などを観ることができます。

私も行ってきましたが、とても素敵な場所ですのでデートにもオススメです♪♪

三渓園についてはまた別記事でアップします(*^◯^*)

 

 

横浜復興のために活躍した原三渓

そんな原さんが濱自慢を作られた経緯は、関東大震災の頃にまで遡ります。

 

震災により、それまで貿易港として栄えていた横浜も大きな被害を受けました。

 

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 【出展:神奈川県立歴史博物館

 

建物はほとんど崩壊しています。胸が痛みます。

誰もが打ちひしがれていたことでしょう。

そんな中、原さんは横浜の復興の為に立ち上がります。

横浜市復興会や横浜貿易復興会の会長として、ご自身の資産を投じて横浜復興の為に尽くされたのです。

 

その成果もあって、横浜は次第に活気を取り戻していきました。

そして、横浜の復興事業が着実に進行していくことを祝い、濱自慢を作られたのだそうです。

 

 

横浜よいところぢゃ 太平洋の春がすみ

わしが待つ舟明日つくと 沖のかもめがきてしらす

よこはまよいところぢゃ 青葉若葉の町つづき

屏風が浦の朝なぎに 富士がめざめて化粧する

横はまよいところぢゃ 秋の青空時雨もしよが

濱の男の雄心は 火にも水にもかはりゃせぬ

横濱よいところぢゃ 黄金の港に雪ふれば

白銀のせてつみのせ 千艘万艘のふねがよる

 

 

聞いた話なのですが、

この音源は行方不明だったものが2011年にひょっこり出てきたのだそうです。

 

2011年は東日本大震災がありました。

何かに引き寄せられたのか、なんなのか。不思議ですね。

 

 

そして、これに振りをつけたのは七々扇流という横浜拠点の日本舞踊の流派です。

それを横浜芸者や横浜の人々が唄い踊ってきまのです。

当時の横浜人たちの願いや心がこめられた唄であることが伝わってきます。

 

 

大切にして、自分の芸にしていきたいと思いました。

 

 

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これらは加藤さんに「当時を知りなさい」と教えて頂いて調べたのですが、知ることは大切なことだと痛感しました。

 

ただお稽古をしていた数日前の自分と今の自分とでは、気の持ちようが違います。

 

 

「ただ踊ることは簡単だけれど、どういう背景があるのかを知りなさい。芸の良し悪しはあるけれど、それよりも心が大切。」

 

確かに。

 

これはどんな芸事にも言えることだと思いますし、芸事以外にも通じることだと思いました。

 

大切なことを教われる今の環境に感謝しながら、芸を身につけていきたいです。